VCについて書きます。
VCとは、ベンチャーキャピタルのことです。
ベンチャーキャピタルとは、主に未上場会社の株式を取得するとともに成長支援し、IPOさせるやつです。引受価額よりも売却価額を高くして、キャピタルゲインをゲットするってやつです。第三者に売却して、利鞘を得るので、必ずしもIPOだけが出口ではなく、バイアウト・M&Aやブリッジ的な投資もありえます。
自分は、大卒後、4年間程度、VCで働いておりました。なので、VCのことは2ミリくらいは、書けることがあるんじゃないか?と、そうビリーブしております。
ただ、VCにも色々な投資スタイルのところがありますし、最近は、サムライインキュベートとかモビーダジャパンとかイーストベンチャーとか、ナイスなVCが出てきていたり、インキュベーターやアクセラレーターといった、ほんまにシード段階のスタートアップに入り込みつつ、エクイティも入れるというところがあるんで、
これから書くのは、あくまで一つのオピニオンと思って頂きたい。
あと、VCとは何ぞ?これからの日本経済・ベンチャービジネス環境におけるVCの在り方、ベンチャー企業にとってのVCの存在、みたいな話は他で、ちゃんとしたベンチャーキャピタリストの人とかそういう理論系に詳しい方が色々書いてはるので、真面目ベースな方は、そちらを読んで頂ければと思います。うんこベースな方は、僕の文章もペロペロっと読んで頂ければと思います。
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先ず、自分がVCで働こうと思った背景は、「将来的に起業するために、キャパ上げをしたいと思ったから」「財務や会計、法律、税金、市場分析能力や業界知識などビジネス能力、経営知識をGETできると思ったから」「様々な経営者・企業をウォッチ、コンサル的なことをすることで、『サンプル集め』『種集め』ができると思ったから」です。
確かに、働いてきた中で、少なからず「知識としては」上記のキャパをGETできたと思う。
でも、それは教えてもらうようなもんじゃなかった。はっきり言って、それらは全て自分で学ばなければならんかった。当たり前っちゃ当たり前やねんけど。
財務諸表の見方も株価算出の方法も、経営者との折衝、経営者とはどんな生き物でどうやり取りすれば吉なのか。そんなんは、教えてもらうことなく、自分でやりながら、出来なければキレられ、「知らなかった」という言い訳は通用せず、「知らないなら、何で先に聞いてないんや?」と詰められた。
が、今となっては、それらは2つの軸で、プラスやった。1つは、シンプルに上記のキャパをGETできたこと。もう1つは、「情報は自ら取りに行くもの」「必要なことは、考えて先回りして、自分で調べたり、人に聞く」という習慣が身に付いた。
これは、VCやからってことじゃなかったかもしらんが、ベンチャーキャピタリストは基本的に個人技の仕事。というのは、デカかった。縦の仕事の流れが、ほぼない。上司と部下は、同じ仕事をし、数字の責任の重さが違うだけやった。入社2〜3年目の新人と、次長が全く同じ仕事をしてた。
個人商店的な。やから、勝手に「見て、聞いて、学ぶ」しかなかった。
また、やっぱり、投資可否の判断や経営者との折衝は、幅広く且つ専門っぽい知識が必要なんで、誰かに体系的に教えてもらうより、自分の頭で整理しながらインプット→アウトプットを主体的にやらんと、入るもんも入らんってことなんやと思う。
but,結局、ベンチャーキャピタリストと言っても、サラリーマンなんで、数字を持つことになり、「良い会社」「伸びる会社」をファインディングするというよりも、「投資できる会社」に投資をするというメガネになっていた。
やから、知識とかは良かったけど、ベンチャー投資の目利きみたいなんは、しょーみ、あんまよう分からんままやった。
結局、ベンチャーキャピタルと言いつつ、決算書の数字と経営陣の経験・人脈などの資産があるかないか次第やった。なので、結論、ベンチャーキャピタリスト個人単位で考えると、全然ごいすーな人はおらんかった。
仮に、ベンチャー投資の目利きがあり、潤沢な投資資金があったとして、個人でやって成功できるか否かと考えると、なかなか成功しそうな人はおらんかった。
さらに、ベンチャーキャピタルって、投資後も企業価値を高めるべく、コンサルっぽいことしたり、取締役になったりすることもあるので、ちょいちょい経営に口出ししたりする。
が、まぁ、外から企業を見てる人間があーだこーだ紙面ベースでごちゃごちゃ言っても、あんま意味ない。それは、経営コンサルタントにも言えるが、理論で経営が上手くいくなら、コンサルタントは全員事業やって成功するはずや。
それくらい、事業を見る側と事業をする側で、違いがある。まぁ、普通に考えて当たり前やが、俺は、このことにまじで気付くのに3年程掛かり、
「いや、デューデリ資料の文章を何回も何回も書き直すことよりも、ユーザーに対して価値提供し、1円でも売上を作ることがしたい」と思うようになった。
あんまり、VCのことは、書けんかったが、
要は、VCは投資のプロ集団と思われてるが、そうでもないこと。VCではなく、投資担当者が信頼できるか優秀な奴かを見るべし。
あと、起業したいと思うなら、VCに行って、学ぶのもありやが、結論、前に進んでるようで進んでないことを認識した方が良い。
以上、
ちょいやっさ。